シンゴ旅日記インド編10 インドの言語の巻
インドには22種類の文字があり、話す言語が600言語いや800言語あるといわれます。 そしてその支流を含めると2,000~3,000もの言語があるといわれます。 インドならではの話ですね。 これはスタッフから聞いた話です。 インドでは英語とヒンディー語が公用語です。 なかには5つも7つも言葉を話せる人もいます。 でも話せても全ての文字は書けないようです。 一般のインド人の話す言語は2つか3つです。 そして住んでいる州の言葉しか話せない人もいます。 南インドでは北の言葉であるヒンディー語を嫌っています。 自分の州の言葉で授業をします。 ですから学校で習う英語は理解できてもヒンディー語が分らない人が多いのです。 さらに地名の呼び名も現地語表記に変更されて来ています。 『ボンベイ』は『ムンバイ』と名前を変えました。 英領時代の英語読みから州の言語マラーティー語読みに変わったのです。 『マドラス』は『チェンナイ(タミール語)』に、『カルカッタ』は『コルコタ(ベンガル語)』に変わりました。これらはそれぞれ地方言語の復活です。 これは中央政府統治よりも地方政府が如何に強いかを表しています。 日本を含め世界のどこの国も近代化は国語の統一から始めました。 インドも近代化の道にはいりました。 現地語復活、国内に複数の言語があることが近代化を進めるための障害にならないか心配です。 右の写真は地方語の例です。 バンガロール空港(カルナータカ州)での看板です。 上から『英語』、『ヒンディー語』、そして州の言葉である『カンナダ語』の順に並んでいます。 バンガロールはカルナータカ州の州都です。 標高920mの高原都市です。避暑地です。 かつてはマイソール王国の首都でした。 現在は都市人口600万人のIT産業で有名な町です。 チェンナイ(旧マドラス、タミールナドゥ州州都、人口460万人)とともに南インドの政治、経済の中心地です。 トヨタもバンガロールに工場進出して来ています。 避暑地の別荘をバンガローと呼ぶのはここが発祥地だからと聞きました。嘘でしょうか、本当でしょうか? この『バンガロール』も2006年に現地語で『豆の町』を意味する『ベンガルール』に改名されました。でもまだバンガロールと呼ばれる方が多いのです。 私の事務所があるプネはマハラーシュトラ州にあります。 州都はムンバイです。 この州の人が話す言葉はマラーティ語です。 文字はヒンディー語と同じテーヴァナーガリ文字ですが、言葉はかなり違うようです。 インド駐在の内示をもらいヒンディー語の本を買い込んで少し勉強しました。 男性名詞、女性名詞、単数、複数、過去、現在、未来で動詞の活用があるのです。 私が学んだインドネシア語と全く違います。 これは難しいと判断しました。 言葉は駐在してから現地で覚えることにしました。 しかし、ここではマラーティ語が主流です。 うちのスタッフは私の前では英語で話すことにしましたと言ってくれましたが、いつの間にやら事務所内ではマラーティ語が氾濫しています。 私もマラーティ語を覚える必要があるのかなと思いました。 しかし出張でよその州へ行けばマラーティ語は使えないのです。 やはり英語で通すべきと考えてました。 マラティー語どころかヒンディー語も習おう、習おうと思いながらそのままです。 この写真は500ルピー札です。 500の下に15種類のインドの地方語の文字で記載されています。 全てのお札に同じように方言表記がされています。 こんな国って他にありますか? なお図柄はガンジーの『塩の行進』です。 1930年にガンジーが英国のインド支配に対して行った運動です。 誰でも作ることができる塩に高い税金をかけ政府税収にしているのに抗議したのです。 そのために自ら海へ向かって進み塩を作ってみせたのです。 インドの独立にはガンジーさんとネルーさんが有名です。 しかし二人の政治姿勢が全く同じでなかったってことをこっちに来てから知りました。 丹羽慎吾