今日の散歩道(84)~セイヨウニンジンボク(西洋人参木)
皮膚に針が刺さるかのような強い日差しの中を、今日も買い物散歩に、歩きながらふと思ったのですが・・・・・・・ 例年梅雨明けに聞こえて来るクマ蝉の大合唱が全く聞こえてきません、土中のクマ蝉幼虫は今年の異常気象に気が付かずに、まだお休み中なのでしょうか・・・・ 今日の花はセイヨウニンジンボク(西洋人参木)、明治期に西洋から輸入され、葉っぱが朝鮮人参に似てるのが、和名の由来となっています。 6月10日の散歩道で「ノウゼンカズラ」が繁茂する私のマンションの1F庭付き住居を書きましたが、外の金網から覗き込んでも全く見通せないほどに、このセイヨウニンジンボクも枝を広く張り巡らせています。 このセイヨウニンジンボクは、ヨーロッパ南部原産の落葉木で生育旺盛、夏空に涼しげな青色の花が映え、遠くにいても伝わるぐらいの芳香を漂わせています。 この芳香に引き寄せられて蝶類や蜂類などの昆虫が集まり、洗濯物に着いたり、部屋に飛び込んで来るそうで、階上に住んでる住人から苦情がよせられ、私が役員してた時に、管理組合を通して独居老婦人に申し入れて業者が剪定したのが数年前、また元のひどい状態に戻ってしまいました。 このセイヨウニンジンボクは、古く紀元前から利用され「女性ホルモンを整える効果」で重用され、ハーブティーにも使われれ、また種子は噛むとピリッとした辛みがあるので、アジアからの胡椒が発見されるまで、胡椒の代用としてつかわれていたそうです。 山仲春男
今日の散歩道(83)~ミソハギ~
草むらの中で、目立たない小さな花をつけていました、この草花を見ると旧盆の墓参を思い出します。 ミソハギは、日本や朝鮮半島原産の宿根性多年草で、日当たりの良い湿地や田圃の畦に自生します。 私の田舎では、旧盆花として、高野槙とミソハギを組み合わせて墓参の花として使われ 、自家消費用として、個々人の家で栽培されていました。私の郷里は山間部なので、旧盆の頃には,ハギもまだ開花に至って無いのを、やむなくお供えに使ってました。 墓地で眺めると最近は,地味なミソハギでは無く、鮮やかな色花を使っているお宅が増えてそれが多数派に成っているようです。栽培農家が無くなり、ミソハギの入手困難が、その一因かも。 名前の由来については、私の田舎では,溝で育つ萩なのでミゾハギ、と伝わってました。 また地域によっては、禊ぎをする枝として穂先に水を浸して、仏事でつかわれ、禊萩(ミソギハギ)からミソハギの和名の由来として、伝わっている地域もあるそうです。 山仲春男
今日の散歩道(82)~アイビーゼラニウム~
いつもの買い物ルート旧亀岡街道沿いにある浄土真宗のお寺。 住職の世代交代が切っ掛けで、ペットブームに目を付け、新たな収入源確保を念頭に、境内に植わっていた古木の庭木をきれいに伐採して、ペットのお墓に改装工事を実施。 定期的に境内の草むしりなど、奉仕に出ていた檀家の方々には改築に不満が多かったと聞いていました。 完成して数カ月経過、何度も横を通りがかっていますが、ペット墓地に関係ありそうな人影を目にした事が有りません。 今日はチョット中を窺ってみました,植栽の無い本堂 鐘楼は何となく落ち着かず、境内に新設されたペットのお墓には、違和感が漂っていました。 そのお墓の入り口に、添付写真の通り鮮やかな赤い花が咲いていました。 見慣れない花だと思ったのですが・・・これはゼラニューム属のアイビーゼラニュームの一種の様です。 南アフリカ原産のゼラニュームは、ヨーロッパでの品種改良によって、実に多種多様の花々が作り出され、同一種族とは想像もつかぬほど花姿が変化に富むものに成っています。 山仲春男
今日の散歩道(81)~芙蓉(フヨウ)~
雲の切れ目から強い日差しが差し込んで夏空が復活、雨続きでジッと息を潜めていたクマ蝉の大合唱が始まりました。 ようやく夏の季節を代表する花木、フヨウが咲き始めました。 この樹は6月26日にパンダカミキリを見つけ、それ以降も連日通りすがる都度に覗き込んでいますが残念ながら見つかっていません。 フヨウの花は、一日花で、朝のうちに咲いて、夕方までには萎んでしまいます。 フヨウはアオイ科の落葉低木で、古来から「美人のたとえ」に用いられている花で、資料によれば美しくしくしとやかな顔立ちの事を「芙蓉の顔」と、称するようです。 元々東アジアに自生する植物で、日本では南の島々で野生化していて、その繊維を利用して、高級な伝統衣服や網の原料に用いられていたようです。 これから夏の期間を通して、次々と花を咲かせ目を楽しませてくれます。 山仲春男
今日の散歩道(80)~オオシロカラカサダケ~
夜半から激しい音を立てて降っていた雨は、夜明けには止み、暫く降って来ない様でクマ蝉の大合唱が始まってます。 予報では九州北部に留まっている線状降水帯が今夜に掛け、関東に向けて移動するとか。 雨が止んでるうちにと、いつものルートで買い物散歩に出たが、湿度が高くてまるで低温サウナに入っている様な状態で、途中から降り始め、帰宅後テレビを付けると当大阪北部域に大雨警報が出されたようです。 今日の一品はキノコ(オオシロカラカサダケ)、夏場の雨続きの時に、公園や街路樹の根元で良く見受けます。 通常は群生して発生して大きなものは傘の直系が30Cmぐらいに成る場合もあるのですが、今日見つけたのは街路樹のユリノキの根っこに一本だけ、大きさは15Cm弱、キノコの足が見えないので路面に膝をつけて撮影しました。 すると、通りすがりの人が、「これは珍しいキノコなのですか?」「食べれるんですか?」、等と声を掛けて来ました。 一見すると、クセも無く美味しそうに見えるのですが、このキノコは猛毒で食べると、激しい嘔吐や下痢の中毒症状が出て来るそうで、要注意キノコです。 以前は沖縄とか南方諸島ぐらいでしか自生していませんでしたが、その後生殖地域を拡大して東北南部まで広がっている様です。 山仲春男
今日の散歩道(79)~ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)~
今まで何気なく花々を見て楽しんでいましたが、この様な記事を書き始め、個々の花の来歴などを調べるように成ると、 在来種は予想外に少なく、こんな花までもかと、ビックリするほどに、外来帰化植物の多さと広がり、それらが従来の自然環境の破壊に繋がる事から条例などで栽培規制されていたりして驚かされてます。 毎年夏のこの時期に草むらに咲いている赤い花を見る機会がありましたが、この花・ヒメヒオウギズイセンは、南アフリカ原産で、日本には明治期に園芸用として渡来したものです。 葉がヒオウギ、花がスイセンに似ているのが、和名の由来との事。 繁殖力は極めて旺盛で、乾燥地帯から湿地に掛けて土質を選ばず、それが世界各地で野生化して群生している様です。 日本では夏の時期に鮮やかな赤い花を付け、道路際や水路の草むらに群生しており、特に佐賀県では自然環境に影響を及ぼす程に繁殖している為に、移入規制種の指定を受け、栽培については条例で禁止されているそうです。 山仲春男
今日の散歩道(78)~ツルレイシ(ゴーヤ)~
皆さんご存知のツルレイシの花、俗称はニガウリ 又は ゴーヤです。 青果はスーパーの店頭に並んで目にする機会が多く、またゴーヤチャンプルとして食した人は多いと思いますが、その花を知らない人が意外と多いのではないでしょうか。 日差しの強い夏場には、日除けとして窓辺にプランターを置いて育てているお宅が多いようです、地植えと違ってプランターなのでミニサイズの実をつけるのが精々のようです。 ツルレイシの原産地はインド等の熱帯アジアで、日本には江戸時代初期に中国経由で渡来したと伝わっています。 実はビタミン類が豊富で、植物繊維も多く含まれ健康食品として重用されています。 山仲春男
今日の散歩道(77)~フウラン(風蘭)~
鬱陶しい梅雨空、西の空を見上げると明るいので、暫く雨は大丈夫と判断して、傘を持たずに買い物散歩に出発、結局途中で後悔する羽目になりました。 途中にある旧家の土塀越しに植わっている柿の古木の幹で、このフウラン(風蘭)の着生を見つけました。 これは日本原産のラン科植物で、風に流されて飛んで来た種子が着生して、長い年数をかけて雨の水分と大気中の栄養分で成長したものです。 園芸店で売られている交配苗は成長が早いが、この様に自然界では一本の茎に年間で2枚ぐらいしか葉っぱが育ちません。 私の生家でも柿の古木で着生フウランが見つかり、丁寧にそれを剥がして根っこを、ミズゴケで包んで鉢植えとして育てた事があります。 環境省では、絶滅危惧植物に指定される貴重な植物です、白く清楚な花からは、濃厚ジャスミンの様な甘い香りが漂っていました。 山仲春男
今日の散歩道(76)~コンロンカ(崑崙花)~
いつも通るルートを歩いていて、ふとNTT社宅への小径を覗き込むと、緑色の中に白っぽい花の様な物が目につきました。 仕事をしてた頃から何十年も通りすがりながら、今日までこの樹の存在には、全く気が付きませんでした。 今日は、この植物の作戦にマンマと乗せられて、私の目に写った訳ですが、昆虫の気持ちはよく理解できました。 この白っぽい部分は、所謂 装飾花の一種で、花だけなら小さくて目立たないので、花に昆虫を集める為に、 白い花弁に見える様にガクが大きく変形・変色したものです。 6月22日にハンゲショウ(半夏生)の装飾花を紹介しました、ハンゲショウの場合は花の時期が終われば白化した葉っぱは、元の緑色に戻りますが、コンロンカは次々と小さな花を付けるので白花した部分の色の変化は起こりません。 コンロンカは熱帯アジア原産で、日本でも種子島あたりの南方の島に自生している様です。 白いガクが中国の霊峰・崑崙山に積もる雪のイメージに結びついて、コンロンカとの名前がついたそうですが、俗称では 「ハンカチの花」と呼ばれているそうでが、始めてこの不思議な植物を目にしました。 山仲春男