ぐうたらOL 不動産オーナーへの道19(最終回)

ぐうたらOL不動産オーナーになる 6月某日。ぐうたらOLはついに新築一棟物件のオーナーとなりました。 不動産屋さんから、権利書などの沢山の書類を受け取るため、ココスで待ち合わせ。受け取る書類すべてに目を通し、説明を受け、終了。 今までは名前で呼んでいただいていたのにその日から「オーナー」と呼ばれるようになりました。お尻がムズムズします。正直、名前で呼んでもらった方がいいんですが。。 様々な書類とお土産のほかに、物件の3Dイラストと物件名、 「owner 〇〇」という私の名前が入った額縁をいただきました。 ダ・・・ダッセェ~~~(とは言えない) しかし、手が千切れそうなくらい重くなった紙袋を持って家に帰り、その額縁を眺め、そっと寝室の壁に掲げました(笑) この一年間やってきたこと、そしてこれからのこと、心に留めておくためにも目に入るところに置いておこうと思ったのです。なにより不動産屋さんが「この額の隣に次の物件を飾りましょうね!!」と言っていたので、買い増すこと検討してる身としてはグッと来ました。(完全にカモ) とはいえ、かなりの頭金払ったので、預金が溜まるまではしばらくは買えません(涙) 二棟目は、一棟モノではなく区分所有でいくのもありかもしれません。 また、人生のプランを考えたときに、リスク分散として不動産投資以外で収益を得ることもチャレンジしたいと思います。 さて、「ぐうたらOL不動産オーナーへの道」はいったんここで終了です。 長い間読んでいただき、ありがとうございました。 次回からは「ぐうたらOL 不動産オーナーの日々」がスタートです。 引き続きよろしくお願いいたします。

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道18

ぐうたらOL完成物件を見に行く 6月某日、完成した物件を見に母を連れて埼玉へ行きました。 そしてついに物件とご対面。 これが・・・私の物件かぁ。 特にプレートを見たときの感動はひとしお。こちらの不動産屋さんはオーナーに物件名をつけさせてくれるのです。物件のシリーズ名と地名は決まっているのですが、そのあと続く名前を自由に。 まるで自分の子供に名付けるように迷いました。最初は私の苗字や名前の一部をほかの国の言葉でつけようと思い色々調べていたのですが、なんか、、、所有欲丸出しじゃない?と思い、この物件に住む人に幸福が訪れるようにと願いを込めて別の名前にしました。 その名前が刻まれたプレートに始まり、一つ一つの部屋の造りや、物件周り、隣地境界線の確認などを行い、林家ペー並みに写真をとって終了。入居者も決まっているということでリストを見せてもらい、それぞれの人生に思いを馳せながら物件見学は終了となりました。管理は管理会社にお任せするため、もうこの物件を訪れることはほぼないのですが、年に何度かは訪れるつもりです。周りを謎な女がウロウロしていたら怪しまれそうですが…。 ちなみに、物件の管理は自主管理というものがあり、管理会社に任せずに自分で管理する方法があります。まさに大家さんですね。入居者さんとのやり取りや、退去時の処理など直接やり取りしたり、物件のお掃除をしたり。しかしサラリーマンである私に、共有部分の電球が切れたとか、社内のエアコンが切れたとか、そういったことに対応している時間はありません。リタイアしていたら、エントランス部分を掃きながら入居者さんとご挨拶する、なんてのも素敵かもしれませんが、ぐうたらOLには無理無理。 でも、私が頑張って購入したこの物件に住む人には幸せになってもらいたいと、その思いだけは伝えたくて、掲示板に名前の由来と、あいさつ文だけ掲示させていただきました。 不動産会社さん曰く「今までのオーナーで、され方はいないですね!すばらしいと思います!」と快く承諾いただき、「貼りました!」と写メもいただきました(笑) まだ新築できれいですが、私と一緒に老いていくこの物件をずっと見守っていければと思います。

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道17

ぐうたらOLついに指が震える やっと売買契約、銀行融資がおり、頭金を払う日がやってきました。昨今、不動産投資への融資は非常に厳しくなっており、頭金はかなり出さないといけませんでした。ラッキーだったのは、会社の持ち株がかなり高騰しており、最高のタイミングで売却できたことです。それらを元手に頭金を払うため、銀行へ立ち寄りました。  口座がある銀行が会社の近くにあったので、お昼休みを利用して振り込みに行きました。  その銀行は信託銀行で、中に入ったことはありませんでした。外には「退職金は〇〇運用を」「外貨預金今なら金利は〇%」といったような広告が貼ってあるので、いわゆる銀行の通常窓口ではないのだろうと思いましたが、入り口がそこしかなかったので入りました。  「いらっしゃいませ、お客様・・・ご用件は?」  「えっと、振り込みをしたいのですが」  「おいくらほどでしょうか?」  「〇百万くらいです」  「あっ、左様ですか!こちらで少々お待ちください」  その日は夏の暑い日で、最近オフィスがカジュアルな服装がOKになったこともあり、私はTシャツとGパンでした。PCを持ち運ぶ必要があるためリュックを使っているので、銀行にもそのままのスタイルで行きました。  ええ、わかりますよ。銀行員さんの反応。  この子何しに来た?ATMはあっちぞ。  決して失礼な態度を取られたわけではないですが、振込額を言った時の明らかな動揺。ちょっと面白かったです。そんなわけで椅子に座って銀行員さんを待ち、振込用紙をいただきました。  その時、ピルムの手は初めて震えました。  不動産の購入額、融資額のほうがよっぽど大きいのですが、やはり現金となると直で口座からなくなってしまうわけで、改めて自分がこれから飛び込む世界に恐怖を感じました。  何度も何度も金額と振込先を確認し、なんとか記入。銀行員さんへお渡ししました。  処理が終わった銀行員さんが戻ってきて一言。 「不動産購入されたんですね。」 振込先名で分かったんですね(笑)  さぁ、これでもうすべての処理は終わりです。  不動産オーナーとなる日はもうすぐです。

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道16

ぐうたらOLが死んだら物件はどうなる?? ぐうたらOLが不動産購入のため奔走していた時期は、まさにコロナが流行りだした時期でした。そのため不動産屋さん、司法書士さん、銀行さん、保険会社さんすべてリモートでのやり取りとなりました。  なんと銀行の融資本番審査を受ける面談がまさかの電話!!  銀行さんが人に融資をするにあたり、実際に面談することで、紙の上でのその人の財産や属性だけでなく、身なり、物腰、受け答えなど、その人の人となりを総合的に判断するはずです。しかし銀行さんも面談全面禁止とのことでやむなく電話面談となりました。  とはいえSkypeやTeamsなどのテレビ電話だろうと思っていたら、本当に電話のみ。  え?いいの?(笑)  さすがに当日は緊張しましたが、電話での面談は滞りなく終了しました。一つだけ予想していなかった質問が「このようなことを申し上げるのは大変失礼なのは承知の上なのですが、規則でお聞きすることになっていて、申し訳ございません。もし、ピルムさんにご不幸があった場合は物件はどなたに相続されますか?」  あ、そうか、なるほど。私は独身で子供もいないので、確かに私が死んだら物件はどうなる?? 「あ、そうですね。では両親に」  とっさに答えました。  不動産を購入する際は「団体信用保険」いわゆる「団信」に入ります。私が明日死んだら、その払えなくなった費用を保険でカバーするわけですね。保険が支払われたら、物件の負債はチャラ。債務者は死んでいるので物件を引き継いだ人に債務はナシ。つまり、投資不動産ならば、物件とその後に入ってくる家賃がタダで手に入るというわけです。  マイホームもしかりで、妻子に家を残せるという意味で「保険」として団信を使用する人も多いようです。  投資用不動産も場合は、リスク(管理費用や修繕費・空室リスク)も一緒に背負うので、ありがた迷惑かもしれませんが、その時は売却していただければ(笑)  そういった後で一応両親へ「私が死んだら物件あげるね~」とLINEしたら、返事が、 「ありゃま。元気に長生きしなきゃ」だそうです(笑)

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道15

ぐうたらOL売買契約をする 無事事前審査が通り、ついに不動産屋さんと売買契約を結ぶことになりました。こちらの不動産屋さんは九州に本社を置く会社なのですが、東京にもオフィスがあります。私の担当者さんは私が物件見学をするたびにわざわざ九州から出てきてくださっていたのですが、本契約も、勿論東京オフィスで行いました。 その東京オフィスが、実は私の勤めている会社のお隣なのです!! 実はわが社も今年お引越しをしたばかりなのですが、大通りを渡って斜向かいくらいの距離の引っ越しでしたので、前のオフィスでも十分近かったのですが、今では隣に(笑) これもなんだか運命を感じます。 不動産購入時には主に二つの重要な書類があります。「重要事項説明書」と「売買契約書」で、それぞれ「重説」と「37条」と言われています。契約の前に中身の確認をしたいのでPDFで送っていただきました。 というのも、不動産売買というのはモノが高額なだけに契約がとても大事で、しかも権利義務が複雑に絡む内容なので素人にはわかりづらいのです。特に中古の投資用不動産においては、契約内容を隅々まで読み、価格交渉につなげる鍵はないか、自分に不利な内容になっていないか、をよく確認する必要があります。素人には難しいということで、ここをプロの司法書士さんなどに頼む方も多くいらっしゃいます。 しかし!ピルムよ!私はこのために宅建士の資格を取ったのではないか! と、鼻息荒めで私は重説と37条を一字一句舐め回すように読みました。 えーと。うん。完璧。 ですよね。ちゃんとした不動産屋さんの新築物件。もう見本のような重説と37条でした・・・。 そして当日、不動産屋さんの東京オフィスにて、重要事項説明と37条の説明を受け、(これは宅建士がこれらについて説明する義務があるのです。めちゃくちゃ時間かかります。)最後にサインとハンコを押しました。あとは、銀行融資の審査が通れば、ついに物件引き渡しとなります。

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道14

ぐうたらOL事前融資に落ちる? 銀行融資のための事前審査書類を提出し、不動産屋さんから「多分大丈夫でしょう」とお墨付きをいただき、いよいよ購入か!となったある日、担当のIさん方から電話がありました。 「すみません、あの物件ですが・・・徒歩15分ということでやはり融資が難しいとのことです。いや、あの、ピルムさん自身には何も問題ないんです。物件が・・・」 ん? 「え?物件が駅から遠いからですか?稼働率の問題ですか?」 「ええ、あの・・・」 どうも歯切れが悪い。仕事中に受けた電話だったので、あとで折り返すといい、メールで詳しく問い合わせました。 銀行が不動産投資に融資する際は、勿論個人の属性だけでなく、物件自体の評価があります。その物件の土地に価値はあるか?場所はどうか?建物の構造はどうか?などなど。むしろそちらが重視されるかもしれません。 んん?今更?? 物件については不動産屋さんから銀行へ詳細の資料を提出していただいてており、駅もビッグターミナル、しかも新築。これはもう、私の属性がダメで事前審査に落ちたのだろうと、そう思いました。それなら諦めるしかないので担当者にその旨伝えると「いや、違うんです。ピルムさん自身は銀行さんも問題ないと。ちょっと説明が難しく。」 むむむ。怪しい。。。 担当のIさんは新人さんなので説明するのが難しいとのことで、何度かお会いしている先輩社員の方に直接お会いしてお話を伺いました。 結果から言うと、私の属性ではなく本当に物件の問題でした。瑕疵などではなく名義の関係です。不動産屋さんは九州を本拠地とする会社さんで、関東に進出してきたのはここ数年とのことで、彼らもこの問題には初めて遭遇したとのこと。ここで書いていい話なのか分からないのと、少し難しい話だったのでもし機会があれば、いつか書かせていただくかもしれません。 そして、せっかく買う気でいたのに肩透かしを食らった私の目の前にスっと出された、別の物件。これまた埼玉にある、同じような物件で、駅こそメジャーではありませんが、こちらは徒歩6分。完成は来年の6月。 さぁ、どうする。 あ、買います。 もう、一度買うと決めてしまった私に怖いものなどありません。その日に即効買付申込書を出しました。そのあとで物件や駅周辺について調べまくり、現地視察。なんか、ダメになった物件よりこっちのほうがいい気がする…のは気のせい? そして、今回は・・・無事、事前審査がとおったのでございます。

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道13

ぐうたらOLコピー代をケチる さて、新築一棟物件購入の買付申し込みを出してしまった私は、銀行への融資事前審査のため、様々な書類を不動産屋さんに提出することになりました。年収額などの簡単なシートとそれらの証明書はすでに提出しておりましたが、さらに詳細な明細を送らなくてはいけません。銀行の融資事前審査ですが、本来は個人で銀行へ行き融資を受けるのですが、投資不動産の場合はよっぽどの資産かガッツかコネがないと、銀行へ足を踏み入れたとしても、笑顔でぺいっとつまみ出されます。  マイホームの融資と違って、投資不動産の融資は審査が厳しい銀行が多く、メガバングにおいては融資申し込みの条件が「口座残高一億以上」なんてこともあります。ひぇ~~~っ。  ぐうたらOLがマイホーム購入の融資を受ける際にお世話になったあの銀行さんも、ピルムが個人として訪ねて行ったら猫のように首の根っこつかまれて放り出されるでしょうね。ぐうたらOLでもサラリーマンであるということはなんと幸せなことか。  そして今回で言えば、不動産屋さんを通してという「コネ」なわけです。源泉徴収票に始まり、預金残高、資産残高(資産なんか何もないけど)、年金受給予定額、負債(ローン残高)住民票、印鑑証明・・・諸々。何カ月分の預金通帳のコピーとか、ひたすらしましたよ。当初はコンビニでやっていたのですが、100円ショップダイソーで一枚5円ということを知り!!ひたすらダイソーでコピー。  ン千万の物件を購入しようとしてる人間がコピー代をケチる。  それらの書類を郵送で不動産屋さんに送付していたのですが、出るわ出るわ「追加依頼」が。PDFでいいとのことでしたが、スキャンできるものが家になく、写メで20ページ以上にわたる細かいローン返済表をひたすらスマホでパシャパシャやってたときは「何だ、この作業」と思いました。    ちなみに説明に苦戦したのが、私が総合職に転換するということの説明でした。 「総合職になるのは来期から」 「今一般職で一番上の級なので総合職の一番下になっても給料はあまり変わらない」 「ボーナスは増えるかもしれないが勿論成績による」 これを説明したのですが、 「分かりました。で、いくら年収あがりますか?」 と何度も何度も聞かれ、 「だーかーらー!!!」 の繰り返しをメールで。 しかもピルム→不動産屋さん→銀行さん→不動産屋さん→ピルム  不動産屋さんは「銀行さんが〇〇の資料を見たいとおっしゃって」「銀行さんが〇〇の詳細が知りたいと」と言われていました。先ほどの禅問答が面倒くさいの直接銀行さんとお話しようかと思いましたが、実際のところ、私は不動産屋さんに審査されていたわけですね。  投資不動産を購入する場合、よっぽどの資産か実績がないと個人での融資は難しいと申上げました。不動産屋さんが間に入ることで銀行さんは不動産屋さんの顧客への審査を第一としているのですね。

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道12

ぐうたらOL物件買付申込書にサインをする  新築一棟モノ購入をうっかり視野に入れてしまった私は、まずは不動産屋さんに紹介いただいた新築物件の建設予定の土地を見に行くことにしました。というのも、埼玉県民だったこともある私が聞いたこともない、埼玉のとある土地だったからです。もう、漢字の読み方すらわからなかったその駅に降り立った瞬間。「な・・・何もない」  商店街がない。大きなスーパーもない。物件までは6分で理想的ですが、行くまでの道のりが田んぼ。  えーと・・・こりは、ちょっとぉ。  不動産屋さんに聞くと「開発中の土地」であり、「周辺に一軒家が建ち始めて」おり、「今後の活性化を見込んでいる」とのこと。確かに、大手不動産会社の幟がたつ建築中の戸建てが周辺に沢山ありました。更地も多く、きっと開発されていくのでしょう。  でもさすがに、そんな未来に期待するほど私の財産にも心にも余裕はないのよ!!    ということで見送り。  次に紹介されたのが川越市の物件でした。 こちらは建設中ですが、完成間近の物件で、同じ造りで左右対称のもう一棟がすでに全室入居住みとのことでした。実は川越に行くのが初だった私は、これまた同僚を誘い、観光がてら見に行くことに。  うん、いい。とても良い。気になる点は駅から徒歩15分ということくらい。川越駅はかなり栄えているし、15分なら自転車で駅まで行く人も多いだろう。そして何よりすでに建っている向かいの棟が満室スタートを切っているのがその証拠といえよう。  川越ならば大宮勤務、少し伸ばして都内勤務のサラリーマンをターゲットにできる。  ここにしよ♡  その時の即決は私の人生の中で最速だったかもしれません。  コンビニスイーツをガトーショコラにするか、それともバスクチーズケーキにするかめっちゃ悩む私。  ネットで見つけたワンピースの丈をミディアムにするか、マキシにするか次の日まで迷う私。  ン千万のお買い物即決★  その日のうちに買い付け申込書(買いますという意思表示で、これを出すと不動産屋さんは他のお客さんへの販売活動をやめます。契約ではないので買主は破棄でき、この時点で違約金等は発生しません)にサインをしました。  周辺のファミレスで不動産屋さんの差し出す買付申込書に躊躇なくサイン。    指が震えていたのは私ではなく、その紙を差し出した不動産屋さんの担当者 Iさん。後で分かるのですが、彼は入社一年目の新入社員で、物件を売るのが初めてだったのです。  そしてもう一人震えていたのが隣に座っていた私の同僚。  自分でも、なぜあの瞬間あんなに冷静だったのか不思議です。自分のマイホームもよりはるかに高額な物件。頭のネジが飛んでしまったとしか思えません。  一つ断っておくとすれば、私は何も考えずにサインしたわけではありません。不動産投資で学んだ様々な知識をもとにデータを数値化し合格ラインに達しており、収益・返済シミュレーションももちろん行っていました。  それでも、あの時の迷いのないあの感覚は、今でも不思議です。 つづく

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道11

ぐうたらOL新築一棟に魅せられる オープンハウスは千葉県で開催されていました。その一棟の物件は既存のもので、空いている一部屋が見学可能となっていたのです。その不動産屋さんが売りたい物件は、埼玉に建設予定でまだ建っておらず、建物の構造は一緒なので、どういった造りなのかを見に行くという感じです。  一目見て、「住みたい」と思いました。私は賃貸の時も、マイホームを購入した時もロケーションをまず第一に考えていたので、それを考慮しなければ、ですが、部屋の造りがお見事でした。全体にコンパクトではありますが、本当によく住む人のことが考えられています。細かいところまで配慮され、特に女性が嬉しい構造・機能が満載でした。入居者の男女比は5:5とのことで、もはや男性女性関係ないのかもしれません。  そこで部屋を案内してくれた不動産屋さんと、私の同僚2名で膝を突き合わせ(1Kの小さな部屋なので)「不動産投資をしたいが、一棟モノは検討していなかった」こと、「私たちのようなサラリーマンが融資を組めるのか」ぶっちゃけ年収まで正直に色々と話しましたが、彼らはとても真摯に答えてくれました。  それまでに様々な不動産屋さんとはお話していましたが、中にはかなり胡散臭い人もいました。中古の物件ではありましたが「この物件は将来〇百万で売れると思いますよ」などと根拠のないことを言う人もいました。 ちなみにこういった話し方をするのは「断定的判断の提供の禁止」といい、宅建業法違反です。キラーン。  不動産屋に限らず、モノを売りたいセールスマンはそれこそ必死でセールストークを展開し、時には攻め、時には引き、購入者の購入意欲をあおります。その分野での情報弱者である私たちはそれに乗せられてしまいます。勿論不動産は高額なので「じゃあ買います」とはなりませんが、こんな時は、デメリットを聞くようにしています。そしてそのデメリットを正直に教えてくれること、それに対して自分が折り合いがつくのか、を判断材料としています。そこで相手の「このデメリットはこれでカバーできる」というような話はたいてい聞き流しています。  私が不動産の学校で勉強し、挑戦しようとしていたのは  「都内・中古・区分所有」  ところが今目の前にあるのは  「埼玉・新築・一棟」  不動産投資の醍醐味の一つである、「ボロボロ物件をリフォームして資産価値を上げる」「中古物件の出来る限りの瑕疵を指摘し価格交渉する」といった経験をしてみたかったのも事実です。新築ですと価格交渉はありえませんし、投資物件は、その物件に「自分が住みたいか」どうかは関係なく、あくまで「これでも住む人がいるかの見極め」を重要視します。そんな条件の全く違うキラキラ物件を目の前に、私の詰め込んで知識たちがサラ~っと流れていくのを感じました。  

ぐうたらOL 不動産オーナーへの道10

ぐうたらOL展示会へ行く 紹介していただいた不動産投資仲間のおひとりは、既に物件を持っている方でした。一棟アパートと区分所有一部屋。どんなツワモノかと思いきや、きゃー、なにこのかわいい子。確実に私よりは若く、ナチュラル美人。そして物腰も柔らか、受け答えもほんわか。ご結婚されている奥様ということで、もしや旦那さんがが金持ちで、奥様名義で税金対策?などと、かなり失礼な勘繰りもありましたが、どうやら彼女が自分で学校で学び旦那様を巻き込んだらしいです。すごい。ひたすらすごい。  俄然やる気でちゃったもんね。そしてなんと職場が同じ駅という偶然。ではぜひランチをということで、会社の近くでお昼をご一緒しました。そこで彼女の口から出た言葉が「今二棟目の融資申し込み中で。えへへへ。」 ににに二棟目?? チワワ二匹目飼っちゃいました、くらいのノリで、そんな可憐な姿で恐ろしいこと言わないでください!  勿論彼女はご結婚されているので、融資の材料としては旦那様の属性も考慮されるでしょう。しかし、なんというか、彼女のこのおっとりとした外見に反したアクティブさ。投資の学校を卒業しても1年以上何もしていなかった私の背筋をピーーーンとさせたのです。  彼女が所有しているのは新築一棟アパートでした。私は当初、中古で区分所有(アパートの一部屋を購入し、貸すというもの)で考えていました。中古で区分ならば1000万円以下での購入が可能です。勿論金額としては高額ですが、不動産ですから、まずはそのあたりが妥当でしょう。一棟モノとなると何千万。しかも新築物件はプレミア価格といい、不動産屋が広告宣伝費などを上乗せしているため、物件の価値以上に高額となっているのです。それらを低い利回りで運用するのはあまりにも理に合わない…。私には完全にアウトオブリーグだったのです。  そんな中、彼女が購入した物件の不動産会社がオープンハウスを開催していると聞き、まずはどんなものなのか見てみようということで、同僚を誘い千葉県まで足を運びました。  冷やかしとはまでは言わなくとも、本当に買う気などなく、帰りは同僚とどこでお茶しようかとググってたくらいで。  そこにいた不動産屋さんの Iさんが、後の私の担当者になるとはその時は知る由もなく… つづく→⑪ぐうたらOL新築一棟に魅せられる