コッツウォルズ紀行㊷~置物

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ——————————- ストラットフォードのお土産ショップで素敵な「家の置物」を見つけた!以前、我が家近くの店で「Shakespeare’s Birrhplace」と銘打ったオルゴール付のものを買っていたのだが、それとはつくりが全く違う。 非常に精巧にできていてとても気に入った。しかも半額SALE(8000円→4000円)をやっていて割安で買うことができたので大満足!いまでも我が家の玄関先に飾ってある。(完) ———————————————— 42回目を迎えた「コッツウォルズの歩き方」は今回で終了となります。長い間拙文をお読みいただきありがとうございました。 思えば、20年前のこのコッツウォルズへの旅がきっかけとなって、私のホームページ制作活動が始まりました。この時始めていなければ、ハイムのひろばへの参加もみなさん方とのお付き合いもなかったかもしれません。今のこのご縁に感謝します。 ありがとうございました。 (八咫烏)

コッツウォルズ紀行㊶イングリッシュ・ブレックファスト

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ———————— イングリッシュ・ブレックファスト ホテルやB&Bで出たイングリッシュ・ブレックファストは大体どこでも同じであった。メニューはおおよそ次のようなものである。だいたいは、大量に出てくることが多い。大食漢にはいいが、普通の人には少し多すぎるかも。 〇 オレンジなどのフレッシュ・フルーツ・ジュース 〇 グレープフルーツ(皮をむいてある) 〇 コーンフレークかオートミールを牛乳で 〇 紅茶(ポットで出てくるので何杯でもお代わり出来る。朝の紅茶は濃い目に淹れてあり、ミルクをたっぷり加えて飲むのがイギリス式)。コーヒーもある 〇 卵料理ーボイルド・エッグ/ポーチド・エッグ/フライド・エッグ/スクランブルド・エッグ 〇 ベーコンかソーセージ 〇 トマトやマッシュルームを焼いたもの 〇 トースト(イギリス風のトーストはパンを薄く切ってこんがりと焼いたもの。バターとマーマレードをたっぷりつけて食べる) 〇 キドニー(腎臓料理)やキッパー(魚の燻製)をプラスすることもあるようだが、今回の旅行では一度も出なかった ※ 今回の旅の季節は6月下旬~7月上旬。季節により果物など変わると思います

コッツウォルズ紀行㊵タックスフリー・ショッピング

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ———————— タックスフリー・ショッピング 旅の楽しみのひとつはショッピングである。普段はもったいないからといって我慢していても旅に出ると意外にあっさり買ってしまう。それはそれでいいのかもしれない。ただ、払う必要の無いものまで払うことはない。普段から高い税金で苦労している庶民としては、出来る限り取り戻してやろうではないか。 ◆イギリスの免税システム イギリスでは、約10万店がヨーロッパ・タックス・フリー・ショッピング社(ETS)に加盟している。外国人がその店で買い物をした場合、付加価値税(VAT)17.5%のうち、手数料などが引かれて最高14.4%の払い戻しを受けることが出来る。ただし、店によって手数料が異なり、また免税を受けられる最低購入額が異なるので注意が必要。目安は£50~100以上。 ◆手続きの手順 1)書類をもらう ”Tax Free for Tourists”のサインのある店で買い物をしたら、”VAT form, please”といって書類を作成してもらう。この時パスポートの提示を求められるので必ず携帯すること。VATフォームと店名が記載された封筒が渡されるので、購入の明細、払い戻しの税金額がきちんと書き込まれているかどうか、その場で確認したほうがよい。 2)税関審査を受ける 出国時に税関窓口でパスポートと対象商品を提示すると、VATフォ-ムに確認スタンプを押してくれる。チェックインの際に対象商品を預けてしまうと払い戻しは受けられない場合があるので、機内手荷物として持ち込むようにするとよい。(今回は、商品の提示は求められずVATフォームとパスポートのみでスタンプを押してくれた。)出国後にほかのEU国を経由する場合、EU最終出国地で手続きすることが可能である。 3)払い戻しを受ける 現金で受け取りたいのなら、空港の払い戻し窓口にスタンプを押してもらった書類を提出する。英ポンドmたは米ドルでの小切手送金もしくはクレジットカード口座への振込を希望するなら、購入時にもらった封筒にスタンプを押してもらった書類を入れて税関の近くにあるポストに投函すればよい。ただしこの場合、入金するまで最低2ヶ月はかかる。 (上記は20年近く前の情報です。イギリスの税制も変わっている可能性もありますので渡航される方は、再度チェックの上お出かけください。)

コッツウォルズ紀行㊴ナショナル・トラスト

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ———————— イギリスを旅していると、あちこちで「ナショナル・トラスト」という言葉にぶつかる。貴重な自然や歴史的建造物を保護する団体で、公的機関ではなく民間組織によって展開されているとのことである。正式名称は「The National Trust for Places of Historic Interest or Natural Beauty」である。弁護士のハンター、婦人運動家のヒル、牧師のローンスリーの3人が発起人となって1895年に創設された。 この運動のきっかけとなったのは、18世紀後半から世界にさきがけて起きた産業革命で、その結果都市への人口集中と周辺の自然破壊、過疎地の荒廃を招いた。この現実から自然や歴史的名勝を、民間からの募金や寄贈などによって保存管理し、公開していこうというのがナショナル・トラストの基本姿勢である。 現在の会員は、1999年現在、20年ほど前の8倍、軽く200万人を超えているが、この急激な拡大の最大の理由は、法律によって特権が認められていることである。国はこの運動には一切の経済的援助をしないかわりに特権をあたえた。 内容は、NTは保存の対象となる資産を譲渡不能と宣言する権利を持つというもので、これによりNTは寄贈者にその永久保存を確約できるようになった。また、寄贈などに対する税制上の優遇措置も定められた。 NT運動の広がりは節税対策と思えるかもしれないが、むしろ国土と文化遺産を未来に伝えたいという思いがイギリス人には強くある、と考えるべきであろう。

コッツウォルズ紀行㊳フィッシュ&チップス

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ———————— イギリスのファーストフードを代表する庶民の味といえばフィッシュ&チップスだ。タラなどの白身魚の揚げたものと塩やヴィネガーをふりかけたフライドポテトがセットになっている。どんな所にも必ずある。店内で食べられるところもあるが、テイク・アウエイの専門店も多い。 とにかくボリュームがあり、安くて気軽に食べられる。評判の店のものは美味しいが運悪くはずれるとこれが同じものかと思うほどまずいものもあるというから要注意。いつも混んでいて、行列が出来るような店なら間違いないであろう。 イギリスの料理はまずいと聞いていたので何も期待はしていなかったが、ただひとつフィッシュ&チップスの美味しいPUBがあるとのことで、ここだけは行ってみようと思っていた。地下鉄Gloucester Rd.駅徒歩2分の「The Stanhope」というPUBである。「フィッシュ&チップスが世界一美味しい店」として評判と雑誌に書いてある。 ロンドン2日目の夕方行ったところ、5時頃から満席である。少しその辺をぶらぶらして戻ってみたが依然として満席で、店内のみならず店の外にもテーブルをおいてたくさんの人であふれ返っている。さすが評判の店と関心しながら諦めて、近くのホテルのレストランで夕食をとった。ここでは何の変哲もない食事でがっかりしながら家路を急いだ。 翌日、どうしてもかのフィシュ&チップスを食べたくて再度 The Stanhopeに行ってみる。やはり混んではいたが、少し待っているとちょうど2人組が席を立ったのですばやくその席に滑り込むことが出来た。 早速、ビール(ビター)とフィッシュ&チップスをオーダーする。さあ、世界一美味しいフィッシュ&チップスの味は?不思議なことに何とも言えぬ味がしてほんとうに、これが美味しかったのである。2日がかりで食べに行ったフィッシュ&チップスに大満足して、この日は気分上々でホテルに戻ったのでした。

コッツウォルズ紀行㊲インターネット

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ———————— 今回のコッツウオルズの旅は、初めてパックツアーの向こうを張って、スケジュールの企画からチケット、ホテル、レンタカーなど一切の手配を自分でやり、実践した旅であった。今まで旅行社におんぶに抱っこで任せていたことをすべて自分でやるわけだから、相当の労力と時間が必要と思われる人がいるかも知れない。しかし、実際には思ったより簡単でしかも短期間の間に出来たのである。 その理由の一番に挙げられるのは、やはりインターネットを利用したことである。まず、格安チケットを得ることが出来たのはインターネットによる情報であったし、ホテルやB&Bの予約はインターネットで行った。レンタカーは初めてだったので事務所に出かけていって予約はしたが、事前に情報を収集したのはやはりインターネットだ。その他、旅行社が提供しているHPによる現地情報はもちろん、これまでに同じ目的地に行った人のホームページも参考になった。 いままでも旅行者から旅のパーツのみを買い、企画や行動予定はすべて個人でやられた人もいるであろう。その場合の殆どはあまたある旅行書や旅行雑誌を参考にされたはずである。ホテルの予約も旅行社に頼むケースが多かったに違いない。これがインターネットの普及によって、自宅に居ながらにして膨大な情報を、しかも時間をかけずに得ることが出来るようになったのである。 インターネットが普及すると生活が一変すると言われているが、今回の旅の手配で実際に体験しその事実の一部が確認出来たような気がする。こんな便利なものを放っておく手はないというのが私の正直な感想である。少しパソコンに投資してこの便利な武器を大いに活用されることをお薦めする次第である。(ちなみに私はパソコンメーカーやインターネット事業の会社とは一切関係ありません!?) P.S. この記事を書いた1999年から、もはや18年が経過した。その間ネット環境は様変わりで、上記に書いた内容は既に陳腐になっている。インターネットの普及は様変わりの状況で、いまや、携帯電話はひとり一台、それもスマホが主体に切り替わっている。スマホなら、ネットで上記のような情報収集や予約ができるのである。時代錯誤の記事になりかねないが、当時の様子と自分の感じていたことの備忘録として敢えて掲載した。

コッツウォルズ紀行㊱カムデン・パッセージ

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ———————— 地下鉄エンジェル駅のすぐ近くにある、ロンドンで最大級のアンティーク専門マーケット。道路沿いはもちろん、6つのアーケードにショップがひしめきあっている。約250のアンティーク・ショップが狭い道沿いと、小さなアーケードで営業。個々のアーケードは商品によって専門化されてるが、なかでもジョージアン・ビレッジと呼ばれるアーケードの個性が際立っているとの評判。素晴らしいアール・ヌーヴォーのアンティークに出会えるらしい。 ストラットフォードの巨大なアンテイークショップで充分すぎるほど時間をとった我々だったが、ロンドンに入ればまたロンドンで何か掘り出し物はないものかと興味津々出かけていった。当日はどんよりと曇った日で雨も心配される空模様だったため、道沿いのショップは多分少なかっただろうと思う。 朝一番に行ったので、ようやく到着してこれから店開きをしようという人たちが多かった。シルバー・ウェアなどを売る店を冷やかしながら歩いてゆくうちにある画廊に入った。 その画廊はまさにアンティーク、100年以上も前に描かれた絵画のみを扱う店であった。風景画、動物画、植物画といろいろあったが、そのうち植物画を何点か買い求めた。 家の居間に飾る絵が欲しいとずっと思っていたので丁度いいものが見つかった、と喜んだ。こういうものは日本ではなかなか見つからないので、こういうチャンスに買うしかないだろうと思う。税金の還付について聞くと、アンテイークはもともと税金がかかっておらず、従って還付もないとのことであった。

コッツウォルズ紀行㉟ブルー・ウィローの悲恋物語

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ———————— ブルー・ウィローの悲恋物語 ストラットフォードのアンテイークショップでブルー・ウイローの絵皿を見つけた。「中央に、風に吹かれてゆれる柳の木があり、その右横には中国風の建て物、また左端の家へと橋が架かっており、その橋の上には人が3人いる。 船が浮かんでいて、空には鳥が2羽飛んでいる」あの絵皿である。ひょっとして、お宅の居間の飾り棚に、あるいはコーヒーカップや受け皿にこの絵がありませんか?でも、この絵皿が悲恋の物語を語っていることを知っていますか?V&Aのギフトショップで買ったLeslie Bockol著の「WILLOW WARE」という本に以下のように載っています。 The Legend of the Plate My Willow ware plate has a story, Pictorial, painted in blue From the land of the tea and the tea plant And the little brown man with the queue. What ever the food you serve, daugter Romance enters into the feast, If you only pay heed to the legend, On the old china ware plate from the East. Khoong Shee was a mandarin’s daughter And Chang was her lover, ah me, For surely her father’s accountant Might never wed pretty Koong Shee. So Chang was expelled from the compound, The lovers’ alliance to break, And pretty Koong Shee […]

コッツウォルズ紀行㉞~ハーブとシェークスピア

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介しています。 ———————— シェークスピアの生家を訪れたとき、その庭には彼の作品に登場する様々なハーブが植えられていることを知った。特にシェークスピアのファンという訳でもない私にとって、ハーブとシェークスピアとの結びつきに今まで気づくわけもなく、この事実を知ったときの感動はいささか大きいものがあった。作品に登場するハーブは、ラベンダーやローズマリーなどいわゆるハーブは勿論のこと、各種の花、野草、野菜、果物、スパイス、樹木、コケ、キノコ、穀類に至るまで180種類ほどになる。それらは皆、当時英国で出版されたハーバル(植物誌)に載っているものである。 たとえば、「ハムレット」で正気を失ったオフィーリアが王や王妃の前に出てくるシーンでは、彼女が皆に手渡すローズマリーやフェンネルの香りや象徴性が、彼女の思いを鮮やかに伝える。また、ロミオとジュリエットで、ジュリエットが仮死状態になる薬を飲んで倒れた直後、別室にいる母や乳母の対話に出てくるマルメロ(婚礼のご馳走用)は、大人たちの」身勝手なお祝い気分をいやが上にも香らせている。 シェークスピアの作品の多くは原作があるのだが、登場するハーブは殆どすべてシェークスピアが付け加えたものである。その場合、各々のハーブの色や効能や象徴性、そして特に香りを意識していると思われることが多い。また、ドラマの舞台がどこの国であれ、時代がいつであれ、シェークスピアは自ら親しんだ同時代の英国のハーブをドラマに取り入れることにより、当時の観客にとってより身近なものとなった。 ◆ラベンダー(Lavender) 高さは約1mになり生長するにしたがって茎がねじれ木化する。葉は細く、夏に赤みがかったふじ色の花が咲く。生命力は強く他のハーブが2、3年で弱るのに対し寿命が長い。現在は食用と考えられていないが、葉は肉などの臭みを抜くのによい。数多い品種の中で、一般的に香りのよい精油がとれるのはイングリッシュラベンダーが有名。花から取る油がいちばん上質である。薬効:ラベンダーから抽出される油にはいずれも強い防腐性が含まれておりケガの消毒、虫さされに効果がある。また頭痛薬としては古代からの言い伝えがあり、ラベンダー油などをこめかみに塗布すると頭痛が治まるという。これは、こく薄い浸出液などにして内服してもよいといわれている。多量に服用すると眠気を催すこともあるので要注意。強い香りは防虫剤にもなるので、ポプリとして使われる。 ◆ローズマリー(Rosemary) (マンネンソウ)ラベンダーと同じ科で、ねじれた木質の茎をもち生長すると1.8mほどになる常緑樹である。「Rosmarinus(海のしずく)」といわれるように海の色の青い花を咲かせる。利用法:香りは強く、料理ではマリナード、シチュー、匂いの強い鳥獣肉などに使うとよい。またエール酒の香辛料として最もポピュラーなハーブである。薬効:神経を安定させ、消化機能を助け、心臓と頭脳の働きを強化する作用があるので、他のおだやかなハーブを取り混ぜてハーブテイーにするとよい。また浸出液を頭髪にリンスとして用いると、毛根に刺激を与え、養毛剤になる。また防腐剤としての作用もある。 ◆フェンネル(Fennel) (ウイキョウ)葉は長く、細かく切れ込んでいる。。夏になると大きな黄色い花をつける。花、種子、茎など全草利用できるハーブ。ヨーローッパでは「魚のハーブ」とも呼ばれ,魚の臭みを消すために利用される。一般に、フェンネルにはフローレンスフェンネルといって株元が大きくなるものと、スイートフェンネルという株の大きくならない多年草のフェンネルがある。またブロンズフェンネルといって青銅色のユニークな品種もある。利用法:魚料理のほかにパンや菓子に種子を焼き込んだりピクルスに漬け込む。フローレンスフェンネルはスイートフェンネルに比べ甘い味がする。薬効:胃腸の消化を助ける。またやせるハーブとしても知られる。 ◆マルメロ ジュリエットの結婚式の準備をするキャピレット夫人と乳母の会話に出てくる。ジュリエットの悲嘆をよそに、浮き立つ大人たちの気分にぴったりの甘美な香りの果物。多産・結婚をあらわすが失望や誘惑をあらわすこともある。

コッツウォルズ紀行㉝~心残りはミュージカル

1999年に、自ら企画、実行したイギリス自由旅行記「コッツウォルズの歩き方」を掲載しましたが、実はこの旅行についてのいくつかのエピソードや感想があります。随分と昔の話で恐縮ですが、書きためたものをいくつか紹介していきます。 ———————— 心残りはミュージカル 今回の旅は、初めて自分で企画実践した割には、まずまず成功だと自負している。それでも実はやり残したことがある。それは、ミュージカルだ! ロンドンのウエストエンドは、ニューヨークのブロードウエイと肩を並べるミュージカルのメッカである。そのロンドンに行くならミュージカルを見ない手はない。実は、ロンドンに入った初日か2日目にミュージカルを見ようと計画していた。人気の高い「オペラ座の怪人」などは半年先まで予約で埋まり、チケットも日本円で5万円(正規の料金の10倍)ものプレミアムがついている。 そんな超人気のものでなくとも、「スターライト・エキスプレス」「キャッツ」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」「グリース」「美女と野獣」「ジーザス・クライスト・スーパースター」と挙げればきりがないが、どれかひとつくらいは見られるであろうと思っていた。 夕食を摂るまではその気でいたのだが、何だか疲れてしまい早くホテルに戻ってゆっくりしたいという気持ちになってしまった。今回の旅行では、とにかく朝は早く目がさめ、積極的に歩き回ったせいかいつもより疲れ気味になったようだ。結局、二人ともミュージカルのことはついに口にせずじまいであった。せっかく本場のオリジナルを見る絶好の機会だったのだが・・・残念! こんなことを言うと、ミュージカルファンのように聞こえるかもしれないが、実は、本場だから見てみようと思っただけだ。これまでは全く興味がなく、日本でも見に行ったことがなかった。帰国してから娘の誘いもあって初めて見たのが「Wicked(オズの魔法使い)」であった。無知の私は、正直「ミュージカルなんて劇に歌がついただけで、面白みがあるとは思えない。劇なら劇、歌なら歌だけ聞いた方がよい」と思っていた。 ところが、「Wicked」を見たときには、体が震えるほど感激したのだ。それ以前は1800円払って映画を見るのも億劫で、封切りからかなり時間が経ってしまうがテレビで同じものが見られるのだからそれで十分と思っていたくらいだ。それがこのミュージカルを見てからは、10000円以上支払っても価値があると思うようになりその変わり様には自分でも驚いた。 それ以降、「キャッツ」「美女と野獣」「アラジン」などいくつか連続して見に行った。中でもよかったのは、それこそ本場イギリスから来た「WAR HORSE(戦火の馬)」の日本公演である。あの狭い舞台でまさに戦場に居るような錯覚を覚えさせる演出・技術が素晴らしくまたまた感激したのだった。いつかまた機会があれば、ロンドンでミュージカル見たいと思っている。 ——————————- (付記) 我々団塊の世代は会社人間になってしまうことが多く、家庭を顧みなかったり、近所付き合いが下手で、退職後の暮らしが寂しいものになりがちだとよく言われた。現役の頃は同僚や得意先の人と出張で飛び回ったり、趣味なら休日もゴルフに出かけたりで忙しく過ごす。ところが、一旦退職して会社時代の人とのつながりが減ると途端にすることがなくなり元気もなくなってしまう。 そういう寂しい老後にならないためには、50歳位から定年までに老後も継続できる趣味を作っておくべきだと言われた。できれば、1人でできる趣味とグループでできる趣味の両方があれば理想的とも。このことは、丁度50歳になるときに会社の研修でアドバイスがあったもの。今思うと確かにその通りである。 その意味では、「旅」は新しい自分を発見できる良いチャンスであろう。昔から「傷心の旅」という言葉があるが、別に心が傷ついていなくてもおすすめである。何故なら日常から離れることで何かしら新しい自分を発見できると思うからだ。そしてその旅は、できれば与えられたお仕着せのものではなく、できるだけ自由気ままな旅であればなおよいと思う次第だ。 (了)