今日の散歩道(181)~ピラカンサス

初夏に真っ白な5弁の花をつけ、晩秋のこの時期、火の様に真っ赤な実を付けるピラカンサス(別名 トキワサンザシ)。 ヨーロッパ南東部が原産地、日本には明治期に導入されたもので、名前の由来はギリシャ語にあり、炎(ピル) と、 トゲを意味する(アカンサ)の造語からきていて、剪定などの時は軍手をはめていないと、手が傷だらけになります。 実の色がオレンジ色の物を見受けますが、それは別名「橘擬」別名タチバナモドキで、中国南西部が原産の亜種であって、栽培環境の違いで実の色が違う訳ではありません。 暑さ寒さに強く、管理が簡単なので庭木・生垣として人気があり広く普及しています。 実に毒は無いとの事なので、口に入れてみた事がありますが、スカスカのリンゴの様な味わいで、口触りの悪いゴマの様な種が多数入っていて、直ぐにはきだしました、後で解ったのですが種をつぶすとシアン系の物質が含まれ危険との事でした。 他の実が無くなる年明けの頃になると野鳥が群がっていて、糞として放出されたものからアチコチで芽生えているのを目にする機会があります。 山仲春男

今日の散歩道(177)~プリンセチアローズ

昨日の天気予報はハズレ、終日どんよりとした雲が立ち込めたが、今日は一転して雲一つなく青空拡がる小春日和、気持ちが良いので、いつものルートを外れて一巡りしてきました。 園芸店の前を通りすがると、この時期のパターンでクリスマス期を控えてポインセチアとシクラメンの赤色で埋まって、今後それらが各戸の玄関先に並ぶ事になるのでしょう。 その中で目だった存在だったのが写真の花、今迄見た記憶がないので見入っていると、お店の人が「サントリーさんが、作りだした新しい花、プリンセチアローズですよ」との説明。 帰宅後、ネットで検索すると、サントリーが花事業で開発して、販売開始は2,015年だが、まだ生産量が少ないとの事。 赤い葉で知られているポインセチアをベースに開発したが、ピンク色は独特のもので、プリンスの様な華やかな印象とポインセチアを組み合わせ「プリンセチア」、華麗な八重咲のバラの花束「ローズ」を、組み合わせて「プリンセチアローズ」と、命名されたそうです。またサントリーは、この売り上げの一部を、日本乳癌ピンクリボン運動に寄付しているそうです。 サントリーは、順調に花事業を展開していて、難しいと言われていた青色のバラ、カーネーションも創出済で、海外を含め市場を拡大しているようです。 私個人的には、山野に咲く清楚な野花の方が好みですが、プリンセチアローズにビックリしたので紹介しました。 山仲春男

今日の散歩道(175)~オリーブ

イタリアレストランの入り口、大きなテラコッタの鉢に植わっていたオリーブの実が、朝晩の冷え込みが厳しく成って、黄緑から紫、そして艶やかな黒色に色付きました。 小豆島では先日来バージンオイルの搾油が始まり、多くの観光客で賑わっている様です。 オリーブはモクセイ科の常緑樹で、乾燥に強く地中海沿岸地域で、古代から重要な油糧作物として栽培されて来ました。 日本では江戸時代に平賀源内が栽培に取り組んだのが最初で、20世紀初頭に小豆島で本格的な栽培が始まったものです。 初夏の頃に小さな白い花をつけて、晩秋に成熟するのですが、渋味が強くて、生のままでは食べれず、渋抜き加工をして初めて食用になります。 私はドライマティーニが好きで、底に沈むオリーブの独特の味わいが大好きでした、だいぶ前の事になりますが、熟した黒い実を見つけ、失敬して一個口に入れて、あまりの渋さにビックリした事があります。 天罰が降りたのでしょうが、口中の渋味が抜けるまで相当時間がかかりました。 この渋味の成分はポリフェノールの一種で、実を虫や鳥から守る為の様です。 縁起の良いオリーブの木、花言葉は、平和 知恵 勝利とか、並みの植物とランクが違います。 山仲春男

フランスあれこれ97 パリの公園(1)ルクサンブール庭園

パリ観光で、よほどの長期滞在かあるいはついででもない限り公園の見学はあまり予定しないのでないかと思います。今回はサンミッシェルの学生街の一角にある私にとって感動の庭園(ルクサンブール公園)を先ずご紹介させていただきます。私はパリでステンドグラスを習いました。そして古い教会巡りをして多くの作品を見学して回りました。そんな中で訪ねたこの庭園では正直なところカルチャーショックを受けました。 春先のお天気に恵まれた日だったかと思います。この公園、別名で自由の公園とも呼ばれるだけあって何でも自由、芝生の上での日光浴はフランス人の得意。ジョギング、ヨガや太極拳、それにペタンク、チェスやブリッジ、読書は無論そして毛糸を編む婦人。これらを楽しむための特別のコーナーやテーブルが完備。場所柄学生たちの議論、それに割り込む中年の紳士(ひょっとしたら先生?)そして何よりも多いのは老若を問わず仲良く手を繋いだカップル、そして私のように一人でそぞろ歩く寂しげな男女。皆さんベンチは無論使い放題の自由席。 公園の中程にプールがあり、子供たちの絶好の遊び場です。ヨットを浮かべ上機嫌の子供たち、その場で借りることも出来ます。 庭園は典型的なフランス庭園で対照的に配置、常緑の木々や可憐な花のガーデニング。ところどころ木の陰に姿を見せる多くの彫刻ブロンズ像。この公園の一角に「自由の女神」のオリジナル像があります。高さ3m位の小型ですがあくまでもこちらが原型。 公園の一角に古い城館があります。現在これはフランス上院議員会館で現役の議事堂です。日本の参議院議事堂というところです。歴史をちょっと紐解きますと、時代が16世紀に遡ります。後に初代のフランス国王となるアンリ四世(1553~1610)がルネッサンスで財を成したイタリヤのメディチ家から二人目の王妃マリー・ド・メディシスを娶りますが持参金目当てだったのか二人の関係が良くなかった。マリー王妃は気の進まぬルーブル宮殿を出て、ルクサンブール公園のこの地にイタリヤ風の別荘を作り移り住みます。時あたかもイタリヤのルネッサンス、最高の建築技術が導入されたとのこと。その後この邸宅が改修されて上院の議会になりました。