フランスあれこれ96 パリのシャンソン酒場

古い昔を思い出して懸命にネットで調査してやっと見つけました。 (1)”Caveau des Oubliettes“(カボー・デ・ズブリエット=忘却の地下蔵) 場所はセーヌ川の左岸、丁度ノートルダム大聖堂の対岸あたりです。古い建物の地下倉庫への入り口のようなドアを開けて階段を下ります。途中にちょっとした展示ケースがあり、中世の貞操帯やフランス革命当時のギロチンを見て強い衝撃を受けた記憶が鮮明です。この地下蔵は中世の地下牢という事で丸天井、即ち鉄筋やコンクリートではなく石の積み上げでしょう。すぐに感じたのは安全か?地震は?という恐怖でした。入り口でグラスワイン付の入場料を払いました。会場は既に満席、やっと席を譲ってもらって席に着きましたがテーブルなし。どんどん歌唱が続いていて、曲の変わり目に少しの人が出入りできました。そのうち曲によっては観客も立ち上がって合唱です。非常に判りやすい一曲だけ今も記憶しています。 (2) “Au Lapin Agile”(オ・ラパン・アジール) こちらは日本人にも大変人気のある酒場で、パリにおいでになった方の多くは訪ねられたかと思います。バブルの最盛期などは日本からもここを訪ねるツアーがあったと聞いています。場所はモンマルトルの丘の一角、サクレクール大聖堂やテルトル広場の近く。いつも満員大盛況で予約なしでは滅多には入れない。それでも一度飛び込みで入ったのですが、余興で歌手が客席の間を歌いながら練り歩き、時にはちょっとしたタイミングを見て来客のネクタイを挟みでカットするのに当たってしまいました。私ではありません、日本からの同行のお客さんです。翌日ネクタイを買いにショッピングのお付き合いをしました。 (余談)(1)のカボーはローマ遺跡も残るパリ発祥の地の一角でもあり、丸天井を眺めてひょっとしたらローマ遺跡の一部かも?と思った次第です。まだ日本のカラオケが欧州に入る直前だったかと思います。曲によって多くのお客、いや全員が立ち上がって合唱というのは驚きでもあり、カラオケの前触れだったようにも思います。記憶している曲は “Chvaliers de la table ronde, goutons voir si le vin est bon・・・・ ” (2)のオ・ラパン・アジールですがバブルの最中、特に日本人が浮かれていた頃です。イラクがクエートに侵攻、これを機に欧州ではバブルにちょっとした変化が見られました。しかし日本はアジアの時代とばかりバブルに突っ込んでいったと思います。ネクタイのカットは常時のことだったとは言え、時代の変化を知らず遊び惚けている私達(日本人)へのちょっとした注意喚起だったのでは?

今日の散歩道(159)~チカラシバ

今日も小学生の頃、田舎での思い出につながる野草です。 思い返せば小学3~4年生の頃は、野に稔る果実を口にしながら、他愛の無いイタズラばかりしていた様な気がします。 写真は雑草が入り乱れて解り難いかと思いますが、イネ科の雑草で、秋に成るとビン洗いに使うブラシの様な花穂を立ち上げて、急に存在感を示す雑草です。 通学途上の道端でよく見かけ、この花穂を茎を付けたまま(長さは80センチ位)切り取り、それをコッソリ忍ばせて前を歩いている人の首筋に花穂をサッと当てて、何食わぬ顔をしてその場を立ち去る、一方で花穂を首筋に当てられて人は、瞬間的に毛虫が首筋に落ちて来た感じになり、背筋が寒くなる様な違和感を感じてビックリして大声を上げるのを面白がっていたものです。 また花穂を根元から先端に向けてしごくと、種子がイガグリの様な姿になり、それを卓上に置くと毛虫が這う様な動きをするのを、誰の物が一番毛虫に近いのか競ったりしたものです。 この雑草は東アジア全体に広く分布、日本では全国に蔓延っています、根を張っているので引き抜くのが難しく、引きちぎるのに力がいるので、和名はチカラシバ「力芝」、株は冬期に地上部は枯れますが、初夏の頃にまた芽を出してきます。   山仲春男