シンゴ旅日記インド編8 会社での昼食の巻

事務所で昼食を食べるのが平日の日課です。 マルチスズキの日本人役員の真似をしてスタッフと一緒に食べています。 スタッフは4人います。全員男性です。うち3人は家から弁当持参です。 残る一人は運転手です。両親を亡くし弟と二人暮らしです。私と彼は外から買って来たものを食べています。 総務のスタッフと運転手が昼食を買いに行きます。 インドの昼食は開始時間が遅いのです。1時ころから始まるのが普通です。私の事務所もそうです。 12時位になると総務のスタッフが聞いてきます。 『丹羽さん。今日は何をたべますか?』 私はいつも次の組み合わせを頼みます。 主食:チャーハンかチャパティ 副食:チキンカレーかベジタブルカレーかシュリンプカレー スタッフは気を使って時にはフィッシュカレーにしてくれます。また野菜も買ってきてくれます。どんな昼食かというとこんなんです。 この日はチャパティとチキンカレーでした。スタッフは全員がチャパティと少しの野菜といういつもながらの質素なものです。 別の日の私の昼食です。 すごいボリュームですよね。 黄色いチャーハンは何故か『シンガポールチャーハン』と呼ばれています。 これだけボリュームのある昼食を2時頃に食べ終えますと、さすがの私も夕飯を食べることが出来ません。それでワインを飲んで『インド日記』を書いています。 毎日同じ料理でよく飽きないものですね。自分で自分が怖くなりました。 でも本音はこうです。 『刺身、天婦羅、とんかつ食べたい。カレー味でもいいから!!』   丹羽 慎吾

コッツウォルズ紀行⑨通貨

出発前に迷うのは、いったいお金をいくら持って行けばいいのか、現地通貨にはいくら交換して行けばいいのかである。勿論、旅の目的が観光なのかショッピングなのかによって随分と違ってくるし、旅行社などへの支払い済みの費用と今後発生するはずの費用を概算ではじく以外に手はない。参考までに金額を決める上でのいくつかのポイントを挙げてみよう。 1)基本はなるべく外貨に交換しないこと。交換するたびに銀行やマネーチェンジャーを儲けさせることになるので、必要最低限しか交換しない。イギリスに行くのに円をポンドに換えるのは当然だが、とりあえず世界に通用する米ドルに換えておこうなどというのは愚の骨頂。しかし、複数国を周る場合は別。 2)キャッシュよりT/C、T/Cよりクレジットカードの方が交換率が有利。落とすことを心配の向きはT/Cがおすすめ。(ただし、サインの欄が2個所あるうち一方のサインは買ってすぐにしておくこと。)交換率を考えるとクレジットカードが最も有利だ。ちなみに今回私が出発前に換えた率は£1=¥205.63だったが、使用したクレジットカードの最終決済レートは£1=\193.32~\196.07であった。(※注:20年ほど前のレート) 結論としては、なるべく余分なお金は持たない換えないということになるが、個人旅行の場合は注意が必要だ。現金で払う必要のあるものとして、観光地の駐車料金、入場料、露天商での買い物、簡単なランチ代金、田舎のB&Bの宿泊代絵など、自分がどこに行ってどんなお金がかかるか事前によく考えておくことだ。また、添乗員のいない旅先での不慮の事故に備えて何がしかの現金は円で別途用意した方がよいだろう。 新宿-成田間のNEXも予約したし、これで準備万端整い、あとは出発の日を待つばかりとなった。 現地での両替 郵便局は普通、月~金曜日は09:00~17:30、土曜日は09:00~12:30まで開いている。銀行の閉店中にどうしてもポンドが必要になった場合はトーマス・クックなどの大手の旅行会社、デパート内の両替所、大きいホテルのカウンター、Bureaux de changeと看板を掲げた数多くの独自の両替所で交換できる。ただし、レートと手数料を事前に確認しておかないと損をすることになるので注意が必要。 ~つづく~  

詩~祖父の庭・十二月

祖父の庭・十二月 納屋の 広い土間の隅 鳥の羽根が 紙の上にこんもりとある 触らないのよ 訝しげに言う母の声を遮って 一本だけ ね つやつやした羽根 赤茶色にさまざまな斑点があって 光の具合で色が変わる きれいな一本だけ 引き出しの奥にしまっておくの 羽根ペンというのはどうかしら 姉の言葉に全身を染めて 末の子は座りこんでしまう なかなか決められない すてきな僕の一本 台所の 古いベンチのクッションにも 新しいカバーが掛けられた カバーには鳥が刺繍されている その鳥の羽根は 納屋にあった羽根とよく似ている 微妙にちがう斑点の色や 翠に光る背中の羽根 叔母が丹念に刺した鳥は いま椅子にもたれ 目を半分閉じて陽を浴びている やっと決まった僕の一本 男の子は クッションの刺繍の鳥の背に 選んだ羽根を差してみる 本物の羽根 生きた鳥の羽根 と思ったとたん謎にふれる あの鳥 囲いから飛び上がり 辛子の束や 乾いた豆を蹴散らして 走り狂った大きな鳥 お祖父さんの家の 裏庭のはずれに 今朝はいた鳥 荻悦子(おぎ・えつこ) 1948年、新宮市熊野川町生まれ。東京女子大学文理学部史学科卒業。お茶の水女子大学大学院人文科学研究科修士課程修了。作品集に『時の娘』(七月堂/1983年)、『前夜祭』(林道舎/1986年)、『迷彩』(花神社/1990年)、『流体』(思潮社/1997年)、『影と水音』(思潮社/2012年)、横浜詩人会賞選考委員(2012年、16年)、現在、日本現代詩人会、日本詩人クラブ、横浜詩人会会員。三田文学会会員。神奈川県在住。