しんごのキになる話⑧ すごい植物たちの巻(フィボナッチ数列 その1)

「1123581321」という数列をご存じでしょうか? この数列は小説「ダ・ヴィンチ・コード」にも出て来るのです。 「ダ・ヴィンチ・コード」のあらすじはルーブル美術館の館長が殺され、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品であるウィトルウィウス的人体図、モナ・リザ、岩窟の聖母マリア、最後の晩餐に絡む謎の解明に始まりキリストの子孫の存在、それを守る修道会の話へと続くものです。 その謎を解くアメリカの大学教授役を映画ではトム・ハンクスが演じていました。 「1123581321」という数列は殺された館長の貸金庫を開ける時に使われていた暗唱番号なのです。この数列はある規則性に基づいて並んでいるのです。 「1123581321」、これは分解すると1、1、2、3、5、8、13、21となります。 そうなのです、前の二つの数字を足した数字が次の数字になるのです。 1+1=2、1+2=3、2+3=5、3+5=8、5+8=13、8+13=21です。 これは延々と続けることが出来ます。「1、1、2、3、5、8、13、21、34、54 、、、」 え、それが植物の話と何の関係があるかですって。それは次号のお楽しみということで。 (フィボナッチ数列の項 その2 へ続く)

プロカメラマンの秘密を探る⑧~ドラマ性

風景だけの写真だとドラマ性は感じにくいが、そこに人が加わるといきなりドラマ性が大きく出てくるものだ。その人がその場所に居るのは何故なんだろう。そこに着いたばかりなんだろうか、或いはそこから帰ろうととしているのだろうかといろいろな考えが浮かぶ。 そこで構図が素晴らしいこの一枚の写真。背景は大きく広がる青空に白い雲。どこかの土手を男女が逆方向に向かって歩いている。おそらくは、全くの赤の他人の二人が、たまたま歩いて来てただすれ違っただけなんだろう。それとも、二人はここで暫く話し合った後、それぞれの方向に向かって歩き始めたのだろうか。シンプルな構図の中に何とも言えないドラマ性を感じる。 もし、二人の状況が前者なら話はあまり広がらない。もし、後者なら話はいくらでも広がってくる。私は、この写真を見たとき、レコードのジャケットに使えると思った。この写真をもとにしたドラマを考えてそれを題材にした曲を作ってもいい。そう、このジャケットではとびっきり明るい曲にはならない。やはり少し寂しげな人恋しいものになるだろう。 季節はいつだろう。土手の草の色は黄色に染まっているので晩秋から冬にかけてかと思いきや、男性が半袖であるところを見るとそうではなさそうだ。女性の服装も冬を控えてのものとは思えない軽装である。そこで出す結論はこうだ。暫く寒い日が続いたあとの秋の一日だが、その日は日焼けした男性が一旦仕舞った半袖を取り出すほど暖かい”インディアンサマー”の日だったのではないか。 若い日、入社したての頃、フォークバンドを組んでいたことがある。ジョーン・バエズ、PPM、ブラザーズ・フォー、キングストン・トリオ・・・。ある廃城の大きな石垣をバックに、4人がそれぞれ少し離れて撮った写真がある。いつか書くであろう曲のレコードのジャケットにするつもりだった。そう、あの頃もひとつのドラマだったのかもしれない。そんなことを思い出させてくれる一枚ではある。 同じ写真を見ても人それぞれの感受性によって受け止め方が違う。しかし、見ても何も感じない写真も数多あるのは事実だ。何が違うのだろう。プロカメラマンは、何を思いながらシャッターを切るのだろう。おそらく彼らは、他人がどう受け止めるのかは全く意識していないと思う。ただ、ひたすら自分の感性を研ぎ澄まして、その瞬間を捉えるだけなのではないか。そしてその結果、他人に感動を与える一枚を生み出すことになるのではと思っている。 この記事の内容は、野村さんから伺った話ではなく、全て写真を見て私個人が感じた感想です。(八咫烏) ~つづく~ (八咫烏)

しんごのキになる話⑦ すごい植物たちの巻(黄葉紅葉 その4)

すみません、説明が長くなりました。 黄葉と紅葉はなぜ起こるかでした。 葉に含まれるアントシアニンとカロテンは落葉一歩手前の黄葉、紅葉に関係してくるのです。 イチョウは秋に黄葉します。 これはイチョウの葉が緑色の時にすでにカロテンの黄色の色素が作られているのですが、濃い緑色のクロロフィルに隠されてしまっているのです。 秋になり気温が低くなりクロロフィルが減ってくると隠れていたカロテンが目立ってくるので黄葉するのです。 一方、アントシアニンはカエデが赤く色付くときの色です。 カエデは緑色の葉っぱの時には赤い色素がないのですが、秋になり夜と昼の寒暖差が大きくなり、空気が澄んで太陽の紫外線が強くなると葉っぱからクロロフィルが減りアントシアニンが発生して赤くなっていくのです。 また、紅葉するためには高い湿度が必要です。乾燥すると葉っぱが老化してしまうからです。 ですから紅葉の名所は寒暖の差が激しく、空気がきれいで、紫外線がよく当たる場所になるのです。「日本三大紅葉の里」といわれるのは京都の嵐山、栃木の日光、大分の耶馬溪(やばけい)です。 植物は動物よりも先にこの地球上に現われた生物です。 動物のように動いて食べ物を探したりしません。 しかし、世界のあちこちで、環境に適応し、成長し、身を守り、花を咲かせ、実を生らせ、種をつくって次の世代に引き継いでいきます。 植物は動かなくても自分で栄養を作ることが出来るのです。 動き回る動物は植物を食べなければ生きていけません。 肉食動物といえども植物を食べる草食動物を食べて生きているのです。 植物はすごいです。私は当分、この植物のすごさに取りつかれそうです。   =走り読みした図書= 「植物はすごい」  田中修 著 中公新書 「植物学「超」入門」 田中修 著 サイエンス・アイ新書 「葉っぱのふしぎ」  田中修 著 サイエンス・アイ新書 「面白くて眠れなくなる植物学」 稲垣栄洋 著 PHP研究所 「これで納得!植物の謎」 日本植物整理学会 編 ブルーバックス(講談社) (黄葉紅葉の項 おわり)